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♬ ~初めての言葉~ ♬   テープ起こしで出会う言葉たち

テープ起こしの仕事をしていると、さまざまな言葉に出会います。知らない言葉、聞き取れない言葉、聞き間違った言葉。印象に残る言葉を折々集めてみたブログです。

【業績構造】か【行政機構図】か

テープ起こしをしていて、耳から聞くだけでは危険なフレーズに出会いました。 そのまま引用するわけにはいかないので、作文します。 かつて官僚だった方に、研究者が質問事項を事前に送り、現役当時の仕事ぶり、仕事内容等について系統的にあれこれ質問して…

【でっこみひっこみ】

建築の世界のジャーゴン的な言い方のようです。先日初めて聞きました。ふざけているのか、言い間違えをそのままにしているだけかと思いましたが、何度も連発されたので、少なくとも話し手は意図して使っているのだ、とわかって二度びっくりしました。 意味は…

【蝶々トンボも鳥のうち】

【輜重輸卒が兵隊ならば 蝶々トンボも鳥のうち 焼いた魚が泳ぎだし 絵に描くダルマにゃ手足出て 電信柱に花が咲く】 長いですねー。(笑い) なんじゃ、こりゃ? という感じでしょうか? 実際の会話ではどんなふうに出てくるかというと…… (オーラルヒストリ…

【月旦(げったん)・月旦評】

「月旦」は本来、毎月朔(ついたち)の意味です。 私が実際に接したのは、「人物評」の意味で使われている例のみです。その場合は「月旦」=「月旦評」=「人物月旦」 「評」がついてもつかなくても、同じ意味で使われています。 調べてみると、故事成語なの…

【コメ法/非コメ法】

文字を見ずにこんな言葉を聞いたら、外国人はおろか、日本人でも〝はてな〟ですよね。 「こめほう」 「ひこめほう」 ジャーゴン(業界用語)というのは、かくも奇なるものであります。もちろんこの単語が、何の脈絡もなく突如として人の口にのぼることはあり…

【きっしょ(吉書)】

「これをきっしょにやってみることにしました。」 文章で読めば、意味はすんなりわかりますね。 「これを機会に」「これをきっかけに」というニュアンスでしょう。 しかし、初めて聞いたとき、「これを きっしょに やってみることに しました」というふうに…

【(流れに)棹さす】

最も有名だと思われる使用例はこちら。 「山路を登りながら、こう考えた。 智に働けば角が立つ。情に棹さおさせば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」 夏目漱石の『草枕』の冒頭。鴨長明の『方丈記』同様、ものすごく印象深い一節…

【アドホック(ad hoc)】

この言葉に初めて接したのは10代後半だったと思う。新宿紀伊國屋書店本店の裏側にある、紀伊國屋アドホックを知ったときだった。当時も英和辞典を引いた記憶がある。そして、「裏庭の」とか「予備の」とかいうニュアンスの言葉だというふうに記憶した。つ…

【マル政】

率直に言って、「上品な言葉ですね~」とは言えない印象があります。ちょっとした業界用語でしょうか、隠語っぽいニュアンスもありますし、だいいち一般人は使いませんよね。「マル政案件」とか「マル政銘柄」というふうに使われるようです。 意味するところ…

【猟官運動】(りょうかんうんどう)

「猟官運動」の前に、【猟官制】(spoils system りょうかんせい)についてチェックしてみた。ウィキペディアにも載っている。そのまま拝借。 公職の任命を政治的背景に基づいて行うこと。特に政党政治が発展した19世紀のアメリカやイギリスなどで盛んに行わ…

【りんせい】 【ひんせい】

またまた音だけでは、とっさに思い浮かばない言葉をご紹介。 お役人用語なので、もちろんご存じの方もあるとは思いますが。 漢字でどう書くかというと 稟請 です。 文字を見れば、ああ、稟議の「稟(りん)」に「請求」の「請(せい)」だなとわかります。 …

【きっきゅうじょ】

お久しぶりの更新です。今日は、実際のテープ起こしの現場で聞いた単語。話し手が動作を示しながら話してくださったので、初めて聞いたけれど意味はわかりました。 でも字は……。 自分で録音しましたし、発音も明確、録音も良好だったので、正確に聞き取れて…

【しょうにあたる】

「しょうにあたる」で検索してみると、いきなり「衝に当たる」だけが出てきます。 テープ起こしをしていて正確に聞き取れたのであれば、この表現を知らなかったとしても一発で確認ができます。聞こえなかった場合、どうでしょうね。 「しょにあたる」「しょ…

【かくぎせいぎ】【かくぎふぎ】

日本語は難しいと感じるのは、一目見れば意味がわかるのに、聞いただけではわからない言葉に出会ったときです。日本語を母語としない人が日本語を学ぶ場合、「読み書き」を主眼とするのか、「会話」を主眼とするのか、それによってアプローチがまったく変わ…

【担務(たんむ)】

意味は読んで字の如し、「組織において担当する職務の範囲、任務」といったことですね。この単語を「初めての言葉」として掲げるのは何故かといいますと、テープ起こしをするうえで大変聞き取りづらい単語だからです。「ターム」「タブー」「たむ」「たんぶ…

【プロボノ(pro bono)】

専門家がスキル・知識を活かして社会貢献する活動のことを、プロボノ活動といいます。そういう活動をしている専門家をプロボノと呼ぶこともあるようですが、使い方はボランティアと似たような感じでしょうか。「ボランティア活動」、「ボランティア団体」と…

【寝る】

国会シリーズです。国会は与野党の対決の場でもあります。法案を通すか通さないか、最終的には採決をするわけですが、そこに至るまでに戦いがあります。国会審議の場で見えるのは、さまざなま調整や駆け引きが終わったあとの姿であり、ほとんどはその前の段…

【ふしん】

まずは辞書を引いてみましょうか。同音異義語が多数ありますねー。 不振 不審 不信 腐心 普請 浮心 負薪 今回の【ふしん】は、例えばこんな感じで出てきます。(作文しています)--------------------- A この案件は、大臣時代、どなたと最もよく相談されま…

【デマケ】

霞が関ジャーゴンです。その他のところで使われるケースがあるのかどうかわかりませんが、霞が関ではごく普通に使われます。霞が関ジャーゴンって英語発のものがわりあい多くて、外の人間としては鼻白むものも結構あるのですが……。 デマケは、【デマケーショ…

【ほしつ(補室)】

音が聞き取れた場合は、例によって辞書を引いてみます。 保湿 あ、一つしか出てきません。 ここでご紹介しようと思っている「ほしつ」は、永田町・霞が関方面の略語です。 補室 = 内閣官房副長官補室内閣官房にある組織の一つです。内閣官房副長官ではなく…

【つるす】

このシリーズで「動詞」は珍しいです。今回ご紹介する「つるす」は、国会用語です。国会とは、言うまでもなく国の立法機関(審議・議決を経て法律を制定する議会)のこと。非常にざっくり言うと、国会でなされているほとんどのことが、ひたすら法律の制定で…

【一丁目一番地】

「最も重視すべき事柄」の意味で形容詞的に使われます。 仕事のなかで圧倒的に多く聞くフレーズが「一丁目一番地の政策」です。優先順位が最も高く、とにかく最優先で実現すべき政策、というニュアンスですね。 政治、行政の分野では普通に使われる表現です…

【振り付ける】

これも霞が関用語です。もちろん、演劇やバレエなどの「振付」と意味は同じ。では、誰が振付師で誰が演じ手・踊り手かといえば、振付師=官僚、演じ手・踊り手=政治家ということになります。国会議員(特に閣僚)が審議会や国会で読み上げる文章を作文する…

【原課・原局(げんか・げんきょく)】

まさに霞が関用語です。 「【げんか】の課長は、そのような会議には陪席しているものなのでしょうか」 といった感じでさらりと話されたら、霞が関用語という印象はまったく抱かないかもしれません。 「げんか」の「か」が「課」であることはおそらくわかるで…

新ブログ開設!

「初めての言葉」シリーズを別ブログにすることにしました。複数カテゴリーに登録できるブログということで、はてなブログを選択。記事の移行が済むまでは非公開で準備します。目標は、2014年内に準備を終えて、2015年の年初の公開です。